小学生の時短・漢字学習について【覚えるだけで終わらない!】

長男(現在小3)の家庭学習で悩みのタネになってきたのが、漢字の学習です。

遊ぶ時間も確保してあげたいので“時短”させてあげたいけど、学校のドリルは書く量が多くて、効率よく覚えられませんでした。

できれば漢字を覚えるだけでなく、語彙を増やしながら、文章中で正しく使えるようになってほしい!

今日ご紹介する漢字学習法は、そんな試行錯誤から生まれました。
小2から習う漢字の数が増えるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

幼児教育の専門家は、漢字学習に重点を置く

これまで何十冊もの家庭教育本を読んできましたが、漢字学習に重点を置く方が多いです。

一番わかりやすかったのは、論理エンジンで有名な出口先生の書籍。

『子どもの頭がグンと良くなる! 国語の力』出口 汪
「今の時代に求められる力は、漢字を言葉として使いこなす力なのです。」
「漢字は言葉として、意味を中心に学習すること。」
漢字が例文の中で、どのような意味で、どのような使われ方をしているかを考えながら勉強させることが大切です。
・・・このように例文の中で漢字を学習するうちに、当然、読み・書きも覚えますし、語彙力も自然と増えていくのです。」
「漢字の読み書きだけでなく、漢字一字が持つ本来の意味を理解することが大切です。」

私は小学校高学年の頃、漢和辞典が好きでよく見ていましたが、「辞典×読書」で語彙が一気に増えたことを思い出しました。

また、息子たちは読み聞かせとピグマリオン・メソッドを2本柱にやってきましたが、ピグの伊藤先生も言葉は文字でなく、最初から「意味」として伝えることが大切とおっしゃっています。

続いて、幼児期からの漢字教育で有名な石井先生の書籍を読みました。この本は家庭で実践しやすい内容になっています。

『幼児はひらがなより漢字で6倍伸びる』石井 勲
成り立ちを知ることで、一つひとつの漢字の意味がより生き生きとイメージできるようになるのです。」
「・・・部首の意味までわかってくると漢字や言葉への理解はさらに深まり、知らない漢字に出合っても、その部首を手がかりに、まず意味や読み方を自分で考えてみようという意欲が自然に身についてきます。」

この本を読んで、漢字一字がもつ由来や意味に注目することも大切だと感じました。

特に長男のような目が良いタイプの子は、ビジュアルとしての漢字そのものに意味を与えてあげられれば、覚えやすくなると思いました。

そして、最後に読み直した本は、私が幼児期の家庭教育に興味をもつきっかけを与えてくれた糸山先生の書籍。
先生が主催するどんぐり倶楽部の「絵で描く文章問題」はスーパーエリート問題集の付録にもなっていますね。

『12歳までに「絶対学力」を育てる学習法』糸山 泰造
「漢字を効率的に覚える方法
1 入力のための『読み』については制限をもうけない。
2 出力のための『書き』については制限をもうける。
3 『読み』と『書き』は異なる学習法を採用する。
『読み』の中心は『スラスラ発音できること』ではなく、『すぐに意味がわかること』と考えて、スラスラ発音できることに固執しない。
意味は話に流れの中で理解するのが、もっとも自然で簡単であることを活用する。
『書き』の中心は『正確なこと』ではなく、『バランスがとれていること』と考えて『止めハネ』に固執しない。
『筆順』は絶対的なものではないので、意識しなくても自然と身につくように工夫する。」

とした上で、自身の教室では「塗り絵漢字筆順帳」という教材を使って、大きく印刷された漢字の塗り絵をしながら、頭の中に再現するという暗記法をとっているそうです。
(でもこの方法も思考力養成にはならない暗記に過ぎないと注意されています)

糸山先生の勉強法は独特で、思考力を育てられない機械学習への憎しみがこもっているので(笑)、すべては参考にできませんでしたが、この大きく印刷した一字を頭に念写というやり方は、とても効率的だと思いました!

学校で配られた漢字ドリルは、昔から変わらない漢字を複数個書かせるタイプのものですが、いわゆる「手に覚えさせる」方法は最終手段でいいと思います。

賢く育っている子なら、一字書けば覚えられる漢字も多く、翌日以降の「チェックテスト」と組み合わせれば、たいていの漢字は自然に覚えられるので安心してください。

漢字学習はこの3冊があれば大丈夫!

長男の小1〜2を見てきて思うのは、「漢字は習った時にしっかり覚え切る」のが大切だということ。算数と同じで積み残すと、復習に時間を取られます。

長男は記憶力がいいと思っていたので(短期記憶と、自分の好きな事柄を覚える能力)、漢字はそこまでフォローしていませんでしたが、小1の3学期に書けない漢字が結構あることが発覚。
すぐに復習を開始しましたが、小2の夏の初めまでかかりました。

小2になると、国語のカラーテストにも漢字が必ず入ってくるので、漢字が書けないと満点がとれなくなります。漢字なんていつか必ず覚えられると思いつつ、毎回それではもったいない…!

そこでいろいろなワークや字典を研究し、効率的で楽な漢字学習の方法を見つけました。必要なのは次の3冊です。

①漢字なりたちブック○年生(白川静文字学に学ぶ)
②小学漢字新字典(辞書+αで学ぶ)
③調べて覚える○年の漢字辞典ドリル

『正しく使えるようになる 小学全漢字の総復習』は、長期休みに確認テストとしてコピーして使っています。

①の『漢字なりたちブックは、学年ごとに一冊ずつ出ており、習うすべての漢字の成り立ち・由来がビジュアル付きで説明されている本です。セットでも単品でも購入可能。

赤と黒の2色刷りで余計な色が使われていないし、無駄なイラストやキャラクターがなく、シンプルな構成なので頭に入ってきやすいです。

由来を頭にインプットするための「はやわかり となえことば」もいいです。

小3の漢字から由来が残酷なものも多くなりますが(首がどうのとか)、漢字は中国起源、仕方ありません。
とにかくすべての漢字の由来がわかるのが素晴らしいです!

由来を学んでいくと、昔の人がどのように物や自然を捉えていたか、何を恐れ何に価値を見ていたか、だんだんわかってきます。
ただ漢字を覚えるだけにとどまらない面白さがあります。

②の『小学漢字新字典』は、受験用問題集で有名な自由自在が出しているもの。他にも何冊か出ていて、どれもおすすめです。

中を見ていただけるとわかるように、字が大きく太くて、とにかく見やすい。色使いもこの程度なら邪魔になりません。

この字典の良いところは、「意味・じゅく語」「使い方」の例が小学生にもわかりやすく、ここを読むだけで語彙がみるみる増えていきます(これはすぐに実感できます!)

③の『漢字辞典ドリル』は、残念ながら絶版ですが、ぜひ再販してほしいとずっと願っています。それくらい効果のあるドリルです!

漢字を一文字覚えるごとに、裏面には確認テストが付いているのですが、そこに網羅されている熟語や例文が『小学漢字新字典』くらい良いです。

購入したドリルをバラバラにして、裏面の確認テストだけ貼って(教科書で習う順にするのが大変ですが)、次男用にコピーもとっています。

例えば小3の「者」という漢字なら、学者・作者・読者・会社・前者・新聞記者・若者・医者など、これだけ多くの熟語を、漢字一字を覚える中でインプットすることができるんです。

特に「国語と算数、わたしは前者がすきだ」の「前者・後者」という語句は、小学校中学年ではなかなか使いこなせないと思います。

このように、すぐ使う言葉もそうでない言葉も含め、多くの言葉に早い時期から触れるようにしていくと、塵も積もればで大きなアドバンテージになっていくと思います。

勉強時間10分! 毎日コツコツ積み重ねる漢字学習

では、実際どのように学習しているかというと、私はこのようなワークシートをWordで作って、教科書で習う順にファイルに収納しています。

昨年までは漢字ノートに切り貼りしていましたが、小2180字でノート4冊使ったので、今年からファイルに変更しました。

右ページは、大きな漢字(教科書体)と読み仮名(音読みは赤字、訓読みは青字)、下にはちびむすの国語ノート(A4サイズ、12×8マスリーダー入り)を半分だけ印刷。

左ページは、漢字なりたちブックの由来部分と、小学漢字新字典の意味・熟語・使い方の部分を印刷(スキャナーを使っています)

このファイルをもとに・・・

●アプリを使いながら書き順を書き込む
●書き順を唱えながら、漢字を指でなぞる(筆のように)
●目をつぶって、頭の中で筆で書けるかやってみる
(頭の中で書けなかったら、指でなぞるところに戻る)
●今度の鉛筆で2〜3個書く練習(送り仮名も)
●①の漢字の由来について音読
●丸の中を、由来のイメージカラーで塗る
●②の意味・熟語・用例を音読
●翌日、③のテストを確認する
(漢字を忘れていたら、また指でなぞって頭に念写)

これを毎日1〜2字ずつ繰り返しています。筆で書くイメージで、漢字を頭にイメージする=念写するのがポイント☆

漢字を書く個数は2〜3個ですが、翌日の確認テストも効果的なので、今のところしっかり覚えられています。

漢字の書き順を写すのに使っているのは、このアプリ。小学生かんじ:ゆびドリル(書き順判定対応漢字学習アプリ)

1回タップするごとに一画分が表示されるので、とても見やすいと言っています。

漢字がどーんと大きく表示されるのもいいと思います。
小さい子にとって「大きい」「見やすい」ということはとても大事(学校のドリルは小さすぎます)

このアプリ単体でも漢字練習ができますが、やはり小学生は紙ベースで、自分の書いた漢字を何度も見ることで記憶が定着します(その横にある謎の落書きなども、記憶を呼び起こす材料になったり 笑)

丸の中はこのように由来からイメージできる色でぬります。これは火のイメージ。
小1の頃はもっと工夫して絵を描いたり、何色か使ったりしていましたが、最近はシンプルになってきました。

こんなふうにして自分なりの工夫を加える過程を入れることで、子どもは自分から考えたりワクワクできるので、記憶が強固なものになります。

息子たちが小さい頃から、シュトックマーのみつろうクレヨンを愛用していますが、ノートが全く汚れないので便利です。

コクヨのルーズリーフファイルを使っていますが、スリムで持ち運びしやすいです。
小3漢字200字で2冊使う予定。

ワークシート作りは結構時間がかかるので、あまりおすすめできませんが、なりたちブック×漢字新字典×漢字辞典ドリルの合わせ技は本当におすすめ!

この3冊を使った漢字学習が効率的すぎるので、学校の漢字ドリルは、筆圧トレーニング・書き方トレーニングだと思ってこなしています(それも大事なのでしっかりやっていますが)

漢字の語彙は多いほどいい! 日常の中で少しずつ増やす

今は小学校の近くに引っ越しましたが、長男は小1〜2年の前半、バス通学をしていました。

大変なこともありましたが、その反面良いこともあって、バスを待つ時間や乗車中に、結構な量の本(学習漫画を含む)を読破しました。

生き物や鉱物など興味があることの本が多かったですが、お友だちも同じようにいろいろな本を持ってくるので、交換したりして楽しんでいました。

“バスのお供本”は、長男に選ばせることが多かったですが、ときどき語彙を増やしてくれたり、豆知識になるような本も混ぜておきました。

その中でも、高濱正伸さんの「マンガでわかる!」シリーズはすごく良かったです。
1コマ漫画なのですきま時間に読みやすいし、クイズがついているのでお友だちとも遊べたようです。

以前、夫が職場の集まりに息子たちと参加した際、その場にいた同い年の子たちがiPadで漢字を読むゲームをしていたそうです。

長男もやらせてもらったところ、なぜか読める漢字ばかりで不思議がられたと言って帰ってきました(その場にいたのはお医者さんの子ばかり)

夫から漢字を勉強したのか聞かれましたが、全くしていなかったので、長男と顔を見合わせました。

推測ですが、学習漫画含め、年長〜低中学年向けの本をたくさん読んできたので、ルビつきの漢字熟語に触れる機会も多く、自然に漢字の読みを習得したのだと思います。

小3になった今も、小6程度の漢字はなんとなくで読めることが多いです。

最近は、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など好きな漫画を読む中でも、漢字の読み方を覚えていっているようです。

漢字は日々の積み重ねです。
質の良い勉強をコツコツ楽しく続けることで、漢字への意識を高めてあげたいですね。

まとめ
●漢字は由来と結びうつけて覚える
●熟語や用例まで勉強するのが大事
●確認テストをすることで、記憶を定着させる
●読書などで日頃から漢字を「読む」トレーニングを

ただ漢字を暗記するだけでなく、総合的な国語力アップを目指すことが大事!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
URLをコピーする
URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる