社会科が好きになる おすすめ書籍リスト【低〜中学年向け】

低学年〜中学年におすすめの社会科本(歴史・地理)をまとめました。

理科と同じように、社会科も教科書だけではそこまで深い興味をもてない子が多いと思います。

「自分と関係のあること」と思えるような材料を、読書を通してたくさん蓄えておけるかが大事です。

目次

小3から始まる社会科の学習。「人間ドラマ」に興味をもてるかがカギ

小1〜2年の生活科が枝分かれして、小3で学習がスタートする社会科。算数・国語とともに、しっかり積み重ねたい教科の一つです。

前回の記事「加古 里子さんの科学絵本」で書きましたが、社会科でも抽象化する作業が大事になります。

小3では自分の住む地域について知ることから始まり、産業や昔の暮らし、環境問題などに触れながら、学年が上がるとともに、都道府県や日本という国、世界の国々へと視野を広げていきます。

以前も紹介した吉田たかよしさん『合格させたいなら脳に効くことをやりなさい』では、勉強嫌いの子にはまず社会科を勉強させてみるといいと書かれています。

「社会は人々の暮らしがどう変化していくか、また人がどう生きていくのかがわかる、人間ドラマです。
そのドラマを年代という垂直方向で理解していくのが歴史であり、地球上での平面の形で分析していくのが地理です。
ほとんどの人が人間ドラマには興味があるはずです。」

「人間ドラマ」を学ぶ教科だと考えれば、いかに興味・関心を子どもたちに感じてもらうかが重要だとわかります。

そのためには、社会の教科書だけでは不十分だと、私は考えています。
最近の社会の教科書は、カラフルで吹き出しなども多く工夫されていますが、習う単元には若干の唐突感があります。

理科と違って事象に対する面白さを感じにくく(町探検など実際に足を運ぶ時間は楽しいでしょうが)、その単元を学ぶ意味や目的が、小学生にはわかりにくいのでは?と感じています。

そういう時こそ「本」の出番です!
人がなぜ歴史や地理を学ぶ必要があるのか、興味と好奇心のアンテナを張りながら、楽しく学べる本を探しました。

社会科が小1でなく、小3から始まるのは、子どもの抽象化能力の発達に合わせてのこと。
だから、未就学のうちから国名を暗記させたり、無理をする必要は全くないと思います。

社会科は「人間ドラマ」を学ぶ教科。
本で読んだエピソードや、旅行をした時の記憶などをたくさん紐付けして、「自分と関係のあること」と感じさせてあげたいですね。

社会科本は、我が家もまだまだ開拓中の分野なのですが、低学年〜中学年時期の導入・軽めの事前学習に使っている本の中で、おすすめのものをご紹介したいと思います。

歴史への興味をひきだす おすすめ本❶〜❹

❶『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』全15巻+別冊4巻
歴史の流れをつかむことを目的に構成された、角川の日本史まんがシリーズ(白黒)。「児童書 学習まんが ⽇本の歴史」ジャンルで、5年連続売上1位だそうです。
私も一緒に読んでいますが、絵が綺麗で全体的に線が可愛らしく(毎回作者が変わるけど気にならない)、内容も心理描写がしっかりしているので歴史上の事件などがわかりやすいです。大人の記憶整理にも便利。

他の出版社から出ているシリーズも結構あって、書店で覗いてみましたが、角川のこのシリーズが一番小学生に読みやすいと思いました。
どうして相手を倒さなければいけなかったかなど、理由が客観的にさらっと述べられる箇所が多くて、今の子たちでも違和感なく読み進めていけそうです。

最初本棚に並べた時は、それほど食いついていなかった長男も(現在小3)、ひまな時に引っ張り出してきて寝っ転がって読んでいます(私的にはそのくらいで全然OK)
ハードカバーのものに比べ表紙がやわらかく、手の平サイズなので、学校にも持っていって空き時間にも読んでいるようです。

同じ角川から、世界の歴史シリーズも出ていますが、日本史の流れをなんとなくつかむだけでも、中学年には難しいことだと思うので、高学年以降に揃える予定でいます。

❷『小学館版 学習まんが人物館』
❶の角川のシリーズで、日本史の大筋をつかむ練習をしつつ、長男に積極的に読んでほしいと思っているのが伝記シリーズです。
小さい頃に読んだ伝記は、たとえ漫画であっても強く印象に残っていませんか?
一人の人間の人生を軸に、いくつかの年代を見ていくことは、小学生に大きなインパクトを残します。
情熱をもって大きな研究をしたり人々を幸せにしたり(時にはその逆もありますが)、歴史に名を残す人の人生を読書で追体験することは、めまぐるしく変化する時代を生き抜くためのヒントを、子どもたちにたくさん与えてくれると思います。

小学館の伝記シリーズは、白黒ですが、絵が古く感じずとても読みやすいです。ラインナップも充実しています。
低学年の子に最初におすすめしたいのは、下記のポケモンやカップヌードルなど「開発」にまつわるもの。もの作りが好きな子は多いと思うので、興味をもちやすいと思います。時代も新し目なのが読みやすいですね。

毎月数冊ずつ買い足しているのですが、高学年になる頃には文字だけの伝記の本も取り入れる予定です(しばらくは漫画で気軽に楽しむ程度でいいかな)

私は見比べてみて小学館が一番読みやすいと思いましたが、他の出版社のシリーズにしか入っていない人物もいます。
そういう時は、集英社や角川の伝記シリーズも購入しています(小学館にはなぜかアインシュタインがいません。スヌーピーの作者やディズニーの話も面白かったです!)

❸『絵物語 古事記』富安 陽子 /文、山村 浩二 /絵(偕成社)
現存する最古の歴史書である『古事記』。日本という国をつくった神様たちのお話です。
小学生の頃にぜひ読んでほしいです!
日本の神話について知っていると、ものの見方に奥行きが生まれます。後々習う日本史や地理などでも、いろいろ思いを巡らせられるはずです。

一番おすすめなのは『絵物語 古事記』。富安さんの流れるような文章は読み聞かせにもぴったり。
山村さんの絵本を楽しんできた子たちなら、たくさん入っている挿し絵も理解を優しく手助けしてくれます。
古事記自体がとてもユニークで面白いので、大人も一緒になって楽しめると思います。

ただ、登場する神様の人数が多いので、毎日少しずつ読んでいると、頭がこんがらがってくる感じは大なり小なりあると思います(笑)
そんな時は、休憩として学研プラスから出ている本をおすすめします。
可愛らしいカラーイラストが豊富で、文章もやさしくきれいにまとまっています。

(実はナツメ社から出ている漫画の古事記・日本書紀というのも購入しましたが、それは失敗でした。
性的な描写が少しあって、小学生向けではなかったです。しっかり中身を確認しないとだめですね!)

❹『鬼滅の日本史』『呪術の日本史』宝島社
番外編です。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』が好きな小学生には、この2冊もおすすめです。
コミックスの横に並んでいることが多いです。
内容は登場人物にまつわる歴史考察で、かなり本格的なので、すべてを理解するのは小学生には難しいと思います。
長男はところどころを拾い読みをして、楽しそうに知識を披露してくれます。私も興味深く読みました。

地理への興味をひきだす おすすめ本❶〜❸

❶『マンガでわかる! 10才までにおぼえたい 47都道府県』永岡書店
長男が面白いと言ってよく読んでいる本です。
高濱 正伸さん監修で、漫画(白黒)を読みながら北海道から順に学べるようになっています。
特産物や観光地などさまざまな知識が詰まっていて、お得な本です。

❷『キャラ絵で学ぶ! 都道府県図鑑』すばる舎
今年(2021年)に発売されたばかりの新しい地理本です(オールカラー)
各都道府県の形を、その特産品などの形に当てはめて、楽しく覚えられるようになっています。
情報豊富なのでこれ一冊読めば、十分地理にくわしくなれると思います。小学生のうちは、地理はこれ一冊でいいなと思っています。

この本に出会うまでは、白泉社の『1日10分でちずをおぼえる絵本』というのを見てきましたが、単純に見たままの形を動物や乗り物に見立てるという手法なので、その動物や乗り物とその都道府県との関連はありません。それでは記憶する時間とスペースの無駄遣いだな〜と思っていました。
このすばる舎の本は、その点を解決してくれた素晴らしい本です。効率よく覚えられます!

❸『ぼくらの地図旅行』那須 正幹 /文、西村 繁男 /絵(福音館書店)
最後にご紹介するのは、地図を題材にした1989年初版の名作絵本です(おすすめ年齢:4〜5年生から)
5年生の男の子二人が、お兄さんから借りた地図を携え、岬にある灯台を目指します。その距離10キロ以上。もちろんスマホなんて無い時代です。
道を間違ったり、ケンカしたりしながら、それでも一生懸命に地図を読みながら道を進みます。

長めの絵本なので数日かかりましたが、二人の「地図旅行」に同行するだけで、地図記号(古いですが)や地図の読み方がだんだんわかってきます。
那須さんはズッコケ三人組の作者。この絵本は、友情物語としても面白いのが素敵なんです。
読んだ後は、こんな「地図旅行」をしてみたい(させてあげたい)と思ってしまうはずです。

社会科に関する働きかけは、我が家もまだ始めたばかり。
これからお金や政治、法律など、いろいろ知っていってほしいなと思います。高学年に向けて、面白そうな社会本をどんどん発掘していく予定です。

先日ご紹介した「おすすめ理科本」はこちらです▼

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
URLをコピーする
URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる