11月から次男5歳のために「WORLDLIBRARY Personal(ワールドライブラリー パーソナル)」という絵本の宅配サービスを始めました。
毎月1300円ちょうどで世界の絵本が届くというもので、どの絵本も良書揃い! もっと小さいうちから申し込めばよかったと後悔しています。
この記事では、「ワールドライブラリー パーソナル」の魅力とおすすめポイントをお伝えします。
「ワールドライブラリー」ってなに?
「WORLDLIBRARY(ワールドライブラリー)」は、世界中の優れた出版社が出版している良質な絵本を、独自翻訳して日本の子どもたちに届けている会社です。
法人向けのレンタルサービスのほか、一冊ずつ選んで買えるオンライン販売と、今回わたしが申し込んだ「ワールドライブラリー パーソナル」=個人向けの定期購読サービスがあります。
コースは、1歳から7歳までの全7コースです。

内容・お値段ともにおすすめのサービスなので、くわしく説明していきますね。
月末までに申し込むことで、翌月15日以降に一冊の絵本が届きます。


どんな特徴がある定期購読?
絵本ラインナップの特徴は、「グローバルな時代性を描き出した魅力的な絵本」となっています。
以下は、いただいたパンフレットにあった説明をわたしなりにまとめたものです。
①世界の絵本で文化と多様性が学べる
31カ国を超える国・地域から選び抜かれた絵本が、日本語翻訳され毎月届けられます。
さまざまな国・地域の文化や生活、考え方、色彩、言語などに触れ、国際的な感覚を養うことができます。
②「つまむ・ひっぱる・とびだす!」しかけ絵本も届く
しかけ絵本は高価なものが多いですが、ワールドライブラリーパーソナルのラインナップにはたくさん入っています(それなのに月額1300円でお安いです)
子どもたちが指先を動かしながら楽しめる「参加型絵本」は、それが刺激となり、脳の活性化につながります。幼児期にたくさん触れてほしいのがしかけ絵本です。
③子どもの成長に合わせたプロの選書
ワールドライブラリーでは、選書のプロが子どもの発達段階(1歳〜7歳)にあった作品を選んで届けてくれます。
各国の大使館・作家・翻訳家の方々にも架け橋となってもらっているそうです(パンフレットにはフィンランド大使館の方のインタビューも載っていました)
④月額1300円は消費税も送料も込みなので安心
すべての子育て世代が利用しやすい料金設定に配慮されているので、パーソナル会員になると毎月届く絵本はすべて会員特別価格です。
ラインナップの中には2000円近くする絵本も多いですが、コースすべての絵本が毎月1100円(税込)と決められていて、送料は200円です。
⑤子どもは毎月送られてくるワクワク感を味わえる
「しかけ」があったり、海外ならではの色合いが可愛かったり、深く考えさせられる内容だったり、毎月いろいろな絵本が郵便受けに届きます。子どもにとって「自分宛てに送られてくるワクワク感」はかけがえのないものです。
また、両親や祖父母などが「自分のために絵本をとってくれている」ということが理解できるようになると、「本は大切なものなんだ」という気持ちが育つでしょう。



パンフレットやHPを読んでいると、「これからの時代をつくる子どもたちに、世界の良質な絵本を届けたい!」という思いが伝わってきて、その思いに共感しました。
書店で買える絵本が届くの?



でも、絵本ってどこでも買えるでしょ。自分で手に取って、気に入った絵本だけ買ったほうがいいんじゃない?



ワールドライブラリーの重要なポイントが、一般の書店では購入できない絵本ということ。
届いた『あおいよるのゆめ』の裏側を見てみると、上部には「WORLDLIBRARY」のロゴと絵本の国名が入っていて、


下部の発行所には「株式会社ワールドラブラリー」と書かれています。ほかの絵本も同じです。


「ワールドライブラリー パーソナル」の定期購読で届く絵本は、すべてワールドライブラリーが翻訳・発行している絵本なので、絵本屋さんなどが行っている宅配サービス(いろいろな出版社の絵本から選んで送る)とは仕組みが違うんですね。
そのため、都市部の蔦屋さんなど一部書店や楽天のインテリアショップなどで売っている以外は、ワールドライブラリーのオンラインストアか、パーソナルの定期購読でしか購入できません。
気になる購読料金は?
下のように、人気絵本の『あおいよるゆめ』はAmazonでも売られていますが、ほかの絵本は見つけられませんでした。
会員価格ではないので割引になっておらず、1980円です(パーソナルの定期購読だと1300円)



新品の絵本が680円も安く買えるなんて、「会員特別価格」ってすごくお得!



だからといって、ほかの月は値段の低い絵本が送られてくるということもないので安心してくださいね。
年間の利用料金は下の表のようになっています。
年齢 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳・6歳 | 7歳 |
定価 | 19,030円 | 19,690円 | 19,250円 | 21,010円 | 20,790円 | 23,320円 |
会員 | 13,200円 | 13,200円 | 13,200円 | 13,200円 | 13,200円 | 13,200円 |
お得分 | 5,830円 | 6,490円 | 6,050円 | 7,810円 | 7,590円 | 10,120円 |
しかも素敵な絵本ばかりなので、「小さな子に良い絵本と出会ってほしい」という想いが込められた、良心的なサービスになっています。
「ワールドライブラリー パーソナル」を始めたきっかけ
わたしが「ワールドライブラリー パーソナル」を申し込んだきっかけは、2つあります。
『あおいよるのゆめ』が次男のお気に入りに
1つ目は、先ほども登場したしかけ絵本『あおいよるのゆめ』
今年、次男5歳に300冊の絵本を読み聞かせしましたが、『あおいよるのゆめ』は絵やしかけが本当に素敵で、5本の指に入るお気に入りになりました。
ボードブックで1歳くらいから読める絵本なのですが、5歳の次男はそのしかけを発見したときに、目を輝かせていました。
それから5日くらい連続で読んだほどです。わたしも大好きな一冊。
内容については次の章でくわしくお伝えします。


仕事が忙しくて図書館通いが難しくなってしまった
申し込んだ理由の2つ目は、忙しくて図書館まで借りにいくことができなくなったからです。
フリーランスとして始めた編集関係の仕事が軌道にのり、子どもたちが幼稚園・小学校の時間は、自宅でみっちり仕事をするようになりました。
家族分の図書カードで20冊分を予約して、車で15分の図書館まで取りにいき、残りの20冊分をその場で選んでくるのですが、忙しくて行けない月も出てきました。
図書館の絵本が手元にないときは、ネットで好きそうな絵本を購入したり、幼稚園の絵本貸し出しを利用したり(←でも目ぼしいものは読んでしまった)
あと福音館書店の月間絵本の定期購読もしているので、それに助けられることもありました。


次男はたくさんある絵本の中から寝る前の絵本を選ぶのが好きなので、幼稚園と福音館だけだと「なんか絵本、あんまりないね…」と言うので、わたしは追い詰められる気持ちに(笑)
絵本店などの定期宅配サービスも考えましたが、すでにうちには絵本がたくさんあるので、届く絵本がかぶる可能性が高く、その調整のやりとりが面倒です。
どうしたものかと思っているときに、一冊も持っていない海外絵本が届く「ワールドライブラリー パーソナル」を知り、すぐに兄弟2件分で申し込みました。
海外絵本がもつ魅力について



ここからはちょっと余談になりますが、わたしが考える「海外絵本の魅力」について、お伝えします。
わたしは読み継がれてきた絵本も好きですが、海外の新作絵本も大好きです。
日本の新作と、ひとあじ違う魅力があるからです。
長男が生まれたとき住んでいたのは、北海道の東側・釧路市でした。
今はもう閉店してしまったのですが、「おとなとこどものプー横丁」という素敵な絵本屋さんがあり(こちらのサイトに外観が。なつかしい!)、引っ越したあとは「何が届くかわからない絵本の定期便」を利用していました。
すでにいろいろな絵本を持っていたので、店主の方が工夫して、海外の新作絵本やあまりメジャーでない絵本を中心に毎月送ってくれたんです。
そのとき読んだ海外の絵本がどれも心に残るものばかりで、日本の絵本にはあまりない「大人が子どもに寄り添う姿勢」は、子育ての参考になりました。
本棚から引っ張りだしてきたものですが…
例えばこの3冊は、ちょっとやんちゃだったり好奇心が旺盛だったりして、両親を困らせる子が登場するのですが、そのような行動の理由が子ども目線で描かれていて、それに寄り添う両親の態度も理性的。
とくに男の子のお母さんにおすすめしたい絵本です。


そしてこの3冊は、子どもというより、親の気持ちに寄り添って、いましめて、なぐさめてくれる絵本です。
日本と比べて「子どもは親と別の人格」と考える傾向の強い欧米でも、“子どもを思い通りに育てたい”という気持ちをコントロールするのは、大変なことなんですね。


どの絵本も海外ならではの感覚が流れていて、読むことでそれを自分の中に取り入れることができます。
「ワールドライブラリー」もそのような感覚を大切にしているのだと思います。



どの絵本もおすすめなので、気になった方は内容をのぞいてみてください。
手元にある3冊をくわしく紹介します
それでは、今手元にある3冊のワールドライブラリー社絵本を、くわしくご紹介します。
しかけ絵本『あおいよるのゆめ』ガブレエーレ・クリーマ(イタリア)
まず1冊目は、先ほどからお伝えしている『あおいよるのゆめ』




丸いくぼみに指を置いて上へスライドすると…


鮮やかなチューリップが咲きました。つい何度もやってみたくなります。
YouTubeでしかけの様子が見られるので、ぜひ見てみてくださいね。
「ちいさな ゆびで」シリーズとして、『ようせいたちのもり』
プレゼントにぴったりの絵本なので、『クリスマス・イブはおおさわぎ』
しかけ絵本『かじり屋ニブルス モンスターハント』エマ・ヤーレット(イギリス)
2冊目は、今月届いた『かじり屋ニブルス モンスターハント』
2022年度のラインナップでは、5歳0カ月で送られてくる絵本となっています。




中身のこんな感じでとってもカラフル。ニブルスはどこにいるでしょう!?


男の子が飛び出してきているところは、ページに穴があいています。
しかけ絵本『ふしぎな宇宙』(ロシア)
3冊目は『ふしぎなうちゅう』、6歳0カ月の絵本です。




しかけがめくったあとです。情報量の多い絵本ですね。
姉妹編として『発見と発明』
「ワールドライブラリー パーソナル」の申し込み方法(ちょっとした裏技も)
申し込みはパーソナルのサイトから手軽にできました。
クレジットカード払いのみで、一度申し込むと自動継続されていきます。
一つ注意したいのが、きょうだい分数件を一度に申し込みたいときは、その数のメールアドレスが必要なこと。
わたしはいくつかもっているGmailを使って、兄弟2人分それぞれを登録・申し込みました(一度ログアウトすれば簡単にできます)
また、「ワールドライブラリー パーソナル」は、絵本のラインナップを見て、何歳何カ月からスタートしたいか自分で決められる仕組みになっています。
次男は今幼稚園年長ですが、冬生まれなので5歳と6歳のはざまという感じ(汗)
入学も迫っているので、家庭学習のほか、読み聞かせもたくさんしてあげたいと考えているところでした。
そこで、裏技(というほどでもないですが)を考え、長男の名前で5歳0カ月分から申し込み、次男の名前で6歳0カ月分からから申し込みました。
長男分は5歳11カ月の絵本が届いたら解約し、次男分は7歳の最後まで続ける予定です。
毎月届く5歳コースと6歳コースの2冊は、次男に読み聞かせしつつ、長男にも気になったらどんどん読んでね!というスタンスにしています。
きょうだい分で申し込みたい方は、参考にしてみてくださいね!
下記バナーをクリックすると、パーソナルのサイトにいけます。


最後に
次男も春から小学生。寝る前の「本読んで!」や「もっと読めるでしょう?」(←笑) という声が聞けるのももう少しかと思うと、寂しい気持ちでいっぱいです。
悔いのないように、いろいろな方法で良い絵本を入手して、たくさん読んであげたいです。
みなさんもぜひ、世界の良書絵本が会員特別価格で手に入る「ワールドライブラリー パーソナル」
他社の宅配サービスとは違って、何かとお金のかかる子育て世代の負担を考えた優しいサービスです。
子どもと世界の国々の架け橋を担いたいという思いも伝わってきますよ。



今購読している「5歳コース」「6歳コース」の絵本について、半年分届くごとに感想を書いていきたいと思います。
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