「読育リポート」の第2弾です。
長男は9歳(小3)、次男は8歳(幼稚園年中)の一年間の読書状況をお伝えします。
読み聞かせをしている(または、これから始めたい)親御さんに、この記事を参考にして、長く続けてもらえたら嬉しいです。
▼第1弾の記事です

そもそも「読育」ってなに?
我が家では「読育」と称して、親子でたくさん本を読み、さらに本の世界と実際の体験を結びつける働きかけを、赤ちゃんの頃から意識してきました。

長男は小学校中学年になり、親による「読み聞かせ」からは離れつつありますが、自分の好きな理科系の本を中心に毎日活字に触れています。
最近わかってきたことですが、国語が得意なようで、模試ではそれほど勉強しなくても高得点を維持しています。
次男は大の絵本好きで、毎晩必ず1〜2冊を読まないと寝てくれません。
大変ですが、読み始めると私も楽しくなって穏やかな気持ちになれるので、大切な温かい時間になっています。

二人の一年の読育状況をまとめたいと思います。
長男9歳(小3)の一年間の経過とおすすめ本
明るく積極的な性格の長男。昆虫や鉱石など理科的なものや、イラスト描き・工作・ロボットプログラミングなど手先を使った作業が好きです。
生まれた時から絵本の読み聞かせを続けてきましたが、小3の一年で目に見えて減り(寂しい)、「本=自分で読むもの」というふうに変化しました。
でもまったく読み聞かせをしなくなったわけではなくて、
家庭学習の中で絵本を交互に読み合ったり、国語の教科書で面白いものがあった時や、模試(国語)の解き直しをする時に、読んでもらったりしています。
高学年以降、『飛ぶ教室』や『鬼の橋』など面白い作品と出会って感動してほしいなという期待はありますが、小3〜4年はあまり読書を強制せず、見守ろうと考えています。
そんな中、「読育」のおかげかな?と思った良いこともあったのでメモしておきたいと思います。
物語や小説は自分では手に取りませんが、定期購読している『読売KoDoMo新聞』は毎週ちゃんと目を通して、興味をもった記事は教えに来てくれます。
その他にも、理科・社会・国語につながる読みもの系の本や学習漫画をどんどん読んでくれるので、少しずつ知識が増えている様子。
特に理科・社会は興味をもてるかが大事な教科。
私もリサーチを頑張って、面白い本を置いておけるようにしています。

『読売KoDoMo新聞』は他紙と比較して、内容の硬・軟バランスが良いです。
男の子が興味のありそうなもの、女の子が興味がありそうなもののバランスも○
値段も安いので、次男が読まなくなる日までずっと購読していくつもりです。
長男が何度も読んでいる本と、小3で読んだ中で面白いと言っていた絵本をご紹介します。
学研の『科学ふしぎクエストシリーズ』全10巻、学習漫画です。
学校にも塾にも持っていって、何度も読んでいます。
一冊読むだけでお天気博士になれる本です。2冊目の『もっとすごすぎる天気の図鑑』も買いました。
漫画が今の子が好む感じで、面白いそうです。「物理・化学」バージョンもあります。
国語や社会などもテーマごとに発売されています。仕事で「古文」を読みましたが、かなりわかりやすかったです!
クラスの子もみんな読んでいると言っていました。面白いし、考えさせられますよね。
生き物にくわしくなれます。今も連載中で、放送済みのアニメも楽しいです。
モノづくり、起業、お金の仕組み、マーケティング、いろいろなことが学べてストーリーも楽しい最高の一冊。
挿し絵が多めの物語なので読みやすいです。
SDGs関連の本もよく借りてきて読んでいます。
この本はとてもわかりやすいし、みんなに知ってほしい内容です。
美しく不思議な「光」にまつわる科学の世界が、わかりやすくまとめられています。
初めて読んだ時感動して、すぐに購入しました。
これもSDGs関連です。あっと驚く結末で、人間の多様性について考えさせられます。
長男もこの絵本は深く印象に残っていると話していました。
ドーナツの穴って、なんだか気になりますよね。この絵本を読めばその由来がばっちりわかります。
長男は小3の教科書(教育出版)に出てきた、スーザン・バーレイ『わすれられない おくりもの』(5〜6歳から)に感銘を受けたそうです。
国語の教科書には良いお話がたくさん載っています。
単に授業として受けて、板書して、テストで100点を取ったら終わり! ではなく、
心に残ったものを持ち帰って、大切にできる長男の姿勢がいいなと思いました。
ぜひ皆さんも、お子さんの国語の教科書に出てくるお話に、注目して・させてあげてください。
たいてい一冊の本を切り取ったものなので、お気に入りの本との出会いにつながるかもしれません。

『わすれられない おくりもの』のアナグマが登場する絵本は、あと2冊出ています。
どちらも良いお話なので、小3で習ったお子さんにぜひ紹介してみてください。
PTAの活動で作っていた掲示物に、長男が好きな絵本のキャラクターを描いて、可愛くしてくれました。
とっても好評でした。

その活動を通して担任の先生がおすすめしてくれた宮西 達也さんの『にゃーご』(4〜5歳から)という絵本が大好きになった長男。
続編の『ちゅーちゅー』も読みました。
これからもいろいろな関わりの中で、今まで読んできた本を活用したり、新しい本と出会ったり、「よむ育」を自分で広げていってほしいなと思います。
小1〜3年と、担任の先生からも国語力をほめられることが多かったですが、
塾の模試で国語の点が取りやすいことがわかってきました。
漢字や語彙などまだまだな部分もありますが、文章の大意を捉えたり、文章化して答えたり、やや難し目の選択問題(感情や状況を正確に理解する)が得意な様子。
国語に力を入れて勉強をしてきたわけではないので、本をたくさん読んできたことが関係していると考えています。
このまま国語力を高めていって、いつでも安心して国語の試験を受けられるようになってほしいです。
得意科目が1つあると安心できますよね!
次男4歳(年中)の一年間の経過とおすすめ本
次男も明るくひょうきんな性格で、お友だちと身体を動かして遊ぶのが大好き。
兄と比べると少しシャイなところもありますが、幼稚園で鍛えられどんどん積極的になってきました。
そんな次男の夢は「大工さん」。4歳の時から決まっていて、工作でお家を作ったり、設計図を描いたり、日々夢に向かって頑張っています。
絵本も「大工さん」に関係するものが読みたい!という要望が強く、検索に検索を重ね、図書館にある絵本はほぼ読破しました(「大工さん絵本」の記事を書きたいと思います)
昆虫と数字・算数も好きなので、それらに関係する絵本も一年でたくさん読みました。
好きな作家さんで言えば、せなけいこさん、西村敏雄さん、佐々木マキさん。図書館にある絵本は片っ端から読みました。
次男は舌足らずで赤ちゃん言葉が治りにくいので、言語リハビリに通っています。
例えば「ゆぶね(湯船)」という言葉を覚えようとすると、「ゆぐね」と発音してしまうため、音の修正に時間がかかり、単語を覚えるのが苦手です。
そのサポートの意味もあり、絵本の読み聞かせは大切にしていて、美しい日本語をシャワーのように聞かせてあげることを意識しています。
また、長男の時よりゆっくり・ハッキリ読むようにも心がけています。
正しい音を覚えて発音するには、まず単語の音の数を理解することが大事なので「しりとり」をすることが多いです(次男のトレーニング方法についても記事を書きたいです)
しりとり絵本もたくさん読みました。
4歳の一年を振り返ると、次男の好き・得意な部分には知識を、苦手な部分には経験を、肉付けしてあげられるような絵本を選んできました。
幼児期は一人一人成長スピードが違い、好きなもの・得意なことも違う時期。小さな好奇心の芽をたくさん育ててあげるには、親御さんの観察が大切です。
お子さんの言葉から、行動から、「今」必要な絵本を選んであげたいですね。
最後に、次男と読んだ中で面白かった絵本を何冊かご紹介します。
どれも未就学児〜低学年向けです。内容が気になる方はぜひチェックしてみてください(丁寧な紹介でなくてすいません)
これからのこと
長男は小4になり、受験塾にも通い始め、勉強にも力を入れるようになってきました。
次男は年長さんになり、小学校受験を控えています。
勉強を頑張る分、自然の中で遊ぶ時間やお友だちと過ごす時間、家族旅行(今年は行けそうです)、そして本を読む時間も大切にしてあげたいです。
長男は読み聞かせを卒業しつつあり、「読育」の形は変わりますが、読書が大切なことや本が楽しみ・知識を与えてくれることをわかっています。
その点で、長男への「読育」は成功だったかな?と思っています。
次男にもそうなってほしいし、息子たちだけでなく、たくさんの子がそんなふうに育ってほしい。
国語の大切さや勉強のコツもわかりやすく伝えられるようになりたい。
……やりたいことがたくさんある状態ですが、まずはこのブログの更新頻度を少し上げないと(笑)
読んでいただき、ありがとうございました。子育ての参考になれば嬉しいです。
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