【春の絵本】卒園・入学の絵本 おすすめリスト(19冊)

楽しみや不安でドキドキすることの多い3〜4月。そんな時は絵本の出番です。読み聞かせでリラックスしましょう。

この記事では、卒園・入学を控えた子の読み聞かせにぴったりの絵本をご紹介します。
学校について教えてくれる絵本も多いので、5〜6歳でゆっくり時間をかけて読んでいくのもおすすめです。

目次

小学校のことがわかる絵本

『一ねんせいに なったら』まど・みちお /詞、かべや ふよう /絵

【内容】28ページ
いちねんせいに なったら♪
まど・みちお作詞による、みんなの大好きな童謡が絵本になりました。1番から3番の歌詞に絵をつけた歌絵本です。
100人のこどもたちが、食べたり、かけたり、笑ったりする迫力ある絵が見どころ。
贈りものにも最適です。
新一年生にも、かつて一年生だった人にも、読んで歌って、元気が出る絵本です。

【manpukuポイント】
あの有名な歌の歌詞をそのまま絵本にしたものです。
まど・みちおさんの歌詞とかべやさんの絵に、パワーが詰まっています。親子で歌いながら読んで、入学前のドキドキを吹き飛ばしましょう!

【おすすめ年齢】
入学前

『くぬぎのもりの りすのがっこう』ふくざわ ゆみこ

【内容】32ページ
校長先生は、森で一番大きなくぬぎの木。植物の授業でうめた種が、ぽんちゃんのだけ芽が出ず、心配したみんなが考えたのは…?
リスの学校で、個性豊かな5ひきがそれぞれのびのびとし、困った時は力を合わせ、それを温かく見守る先生たちのお話。(アリス館)

【manpukuポイント】
リスたちを見守る先生の温かさが印象的な作品です。
ふくざわさんの絵本は、次男とたくさん読みました。ほのぼのとした動物たちの森を舞台に、人と人との関わり方を教えてくれ、情緒を豊かにしてくれるお話がたくさんあります。
『くぬぎのもりの どきどきはっぴょうかい』も楽しいです。

【おすすめ年齢】
3〜4歳から

『こなものがっこう』塚本やすし

【内容】32ページ
「こなものがっこう」って知ってる? 小麦粉たちは、立派な「こなもの」になるために、そこでいろいろな勉強をしているんだ。(フレーベル館)

【manpukuポイント】
小麦粉だって学校に通うんです。とてもユニークな絵本なのでぜひ読んでみてください。
うどんにお好み焼き、たこ焼き、パン…わたしたちの食に欠かせない小麦粉たちが、こんな会話をしているかも?と考えたら楽しくなってきます。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『クリストファーのしあわせないちにち』バレリー・ゴルバチョフ

【内容】32ページ
数の数え方を習った子うさぎくん。なんでも数えてみたくてしかたがありません。
新しい知識を得た子どもの喜びをえがいた絵本です。(偕成社)

【manpukuポイント】
学校で数の数え方を習ったことが面白くて、嬉しくて、学校が終わってからもいろいろなものを数えてみる子うさぎくんのお話です。
新しい知識を得たときのキラキラした喜びが、子うさぎくんの表情から伝わってきて、こちらまで楽しくなります。
「学ぶ」って楽しいこと。「学校」って楽しいところ。
入学前の子に一番伝えたいメッセージが込められている、ウクライナ人作家さんの作品です。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『しょうがっこうへ いこう』斉藤 洋 /文、田中 六大 /絵

【内容】36ページ
『しょうがっこうへ いこう』は新1年生向けの「遊んで学べる小学校ハウツー本」です。
幼稚園と小学校の違いから始まる本作は、通学の仕方から、朝礼、国語や算数や体育やその他の授業、給食、お昼休み、保健室の使い方、下校まで、小学校1年生が普段行う1日の学校生活を絵本で紹介しています。
また、単なる紹介だけで終わらず、迷路や、記憶力クイズ、正しいひらがなを選ぶクイズや、数字を選ぶクイズ、間違い探しや交通ルールを覚えるクイズまで、遊びながら小学校や、1年生で知っていてほしい知識について学ぶことのできる仕掛けが満載です。(講談社)

【manpukuポイント】
入学の贈り物にもおすすめしたい、小学校のことが楽しく知れる絵本です。
さすが斎藤洋さん。こういった絵本にありがちな、教育的だったり少し押し付けがましかったりするところがありません。
間違い探しやなどのゲームがたくさん散りばめられているので、緊張しがちな入学前の子をリラックスさせてくれるはずです。

【おすすめ年齢】
入学前後

『くんちゃんの はじめてのがっこう』ドロシー・マリノ

【内容】36ページ
こぐまのくんちゃんは、今日から小学1年生。
うれしくていつもより早く目を覚ましたくんちゃんは、 お母さんと連れだって家を出ました。 ごきげんなくんちゃんは、道々出会う動物たちに声をかけます。
学校につくと、くんちゃんはお母さんと別れて自分の席に座りましたが、 上級生たちがむずかしい勉強をしている姿に不安になりしまいに教室から逃げ出してしまいます。
先生は、そんなくんちゃんを無理強いせず、さりげなく教室に招き入れます。 勉強と学校の楽しさに気づいたくんちゃんは、翌日から大きな笑顔で学校に通います。
入学・入園を控えた子どもたちにおすすめの一冊です。(ペンギン社)

【manpukuポイント】
小さい子でも楽しめる「子くまのくんちゃん」シリーズの一冊です。
ホームページでは「好奇心旺盛な子ぐまのくんちゃんの成長と、それを暖かく見守る両親の姿を、四季折々の生活を通して描いた物語絵本」とあります。
この絵本は、くんちゃんが初めて学校へ行った日のドキドキが描かれています。
字が読めず書けないくんちゃん。椅子の上で小さくなっているシーンは、思わず胸がキュッとなりますが、心配はいりません。先生はくんちゃんにもできるやり方で学ぶ方法をちゃんと教えてくれます。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『おとのさま、小学校にいく』中川ひろたか /分、田中 六大 /絵

【内容】64ページ
ランドセルを背負う子どもたちを見て、どうしても小学校に行きたくなったおとのさま。校長先生にお願いをして、1日だけ授業に参加できることになりました。
ランドセルや文房具も揃えて、はりきって登校するおとのさまでしたが、授業が始まると、またいつものいたずら心に火が着いてしまい…。
はたして、おとのさまは1年1組のみんなと仲良くなれるのでしょうか…?(偕成社)

【manpukuポイント】
毎回いろいろな体験をして、失敗しながらもたくさんの人と交流する「おとのさま」シリーズの一冊。幼年童話なのでページ数は多めですが、挿し絵もたくさんです。
今回の舞台は小学校。おとのさまの失敗が面白くて、6歳の次男が声を出して笑っていました。
入学前の緊張も吹き飛びます。
現在9冊ほど出ていますが、他のも面白いのでおすすめです。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『デイビッド がっこうへいく』デイビッド・シャノン

【内容】32ページ
ちこくからはじまって、授業中によそみはする、ガムはかむ、せきをたつ、いたずらをして、あげくのはてに大げんか。
やんちゃなデイビッドのいきおいは、がっこうへいっても、とまらない。おそるべし、デイビッド!(評論社)

【manpukuポイント】
『だめよ、デイビッド!』の続編です。全部で4冊出ている人気シリーズ。
長男が好きで何度も読みました。どちらかと言えば元気で活発な子に読んでみてほしいです。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『がっこうに まにあわない』ザ・キャビン・カンパニー

【内容】33ページ
家を飛び出し、あわてて走る男の子。今日は絶対に学校に遅れちゃいけないのだ。
でもゆくてには、水たまりじゃぶじゃぶ、歩道橋ぐねぐね、大きな犬たちがわんわん、踏み切りは閉まったまま。なんて、じゃまするものばっかり。さてこの男の子、学校に間に合うの? そして最後に待っているのは……。
にぎやかハッピーな世界を突っ走るスピード感あふれる絵本。いつもの通学路が冒険の旅に変わるかもしれない!?(あかね書房)

【manpuku絵本】
幻想的な絵が魅力的な絵本です。あせる気持ちが強くなりすぎて、男の子は不思議な世界に迷い込んでしまったようです。
どうして男の子はそんなに急いでいるの? 最後には納得の理由が明らかになります。
小学生でも楽しめる作品です。

【おすすめ年齢】
6歳くらいから(小学校での読み聞かせにもぴったり)

『びゅんびゅんごまがまわったら』宮野ひろ /文、林 明子 /絵

【内容】48ページ
こうすけたちと、あまのじゃくな校長先生とのびゅんびゅんごま合戦の結果…。(童心社)

【manpukuポイント】
こんな校長先生がいたら素敵です。学校は勉強するためだけの場所ではありませんね。
「休み時間」や「放課後」も大切にしてほしい。そんなことを思わせてくれる少しノスタルジックな雰囲気のお話です。
これを読んだ子は、「びゅんびゅんごま」がやってみたくなると思います。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『えらいこっちゃの いちねんせい』かさい まり /文、ゆーち みえこ /絵

【内容】28ページ
1年生になったばかりのぼく。初めての勉強、休み時間、給食…。えらいこっちゃがいっぱいだけど、がんばるぞ! 新入学にぴったり。(アリス館)

【manpukuポイント】
初めての学校生活は、決められた時間通りに行動しなければならず、慣れていない子にとっては「えらいこっちゃ」の連続。読み聞かせしている親の方が、小さい頃の緊張感を思い出すかもしれません。
最後は「ぼく」に一緒に帰るお友だちができて一安心。
子どもにとっても、親にとっても、学校生活がイメージしやすい絵本です。

【おすすめ年齢】
入学前後

学用品にまつわる絵本

『したじきくんと なかまたち』山村 浩二

【内容】24ページ
いよいよ明日から、小学校の授業がはじまります。みんなははりきっていますが、したじきくんは心細くて、元気がありません。(アリス館)

【manpukuポイント】
ランドセルに目覚まし時計、たくさんの文房具…。みんな学校へ行くのを楽しみにしています。
そんな中、自分がどこに入ればいいか、自分がどんな役に立つのかわからず、消え入りそうな気持ちのしたじきくん。ノートたちに呼ばれ一安心です。
楽しみだけど、不安もある、そんな入学前の子に優しく寄り添ってくれる絵本です。
山村 浩二さんの描く学用品たちはそれぞれに味わいがあって、温かい気持ちになります。

【おすすめ年齢】
入学前後

『おめでとう かいぎ』浜田 桂子

【内容】32ページ
卒園の日。なかなか眠れないゆうきくんは、スペシャルゲストとして通園バッグたちが開く「おめでとうかいぎ」に招待されます。
そこで待っていたのは、ゆうきくんを見守ってきたものたち。思い出とともにお祝いが伝えられます。(理論社)

【manpukuポイント】
ベビー服に哺乳瓶、初めてはいた靴、通園バッグ…。
ある夜、今までゆうきくんを支えてきてくれた物たちが一堂に集まって、一緒にいろいろなことができるようになったことを教えてくれます。
「さよならなんて いやだよ」というゆうきくんを迎えにきてくれたのは、ランドセルたち。
「ゆうきくんは わたしたちに おまかせください」という言葉に、通園バッグは涙を流しています。
お世話になった物たちへの感謝の気持ちと、これからも新しい世界で頑張ろうという勇気が、同時にもらえる温かい絵本です。

【おすすめ年齢】
入学前後

『大接近! 工場見学④ フィットちゃんの工場〈ランドセル〉』

【内容】34ページ
各パーツをハイテクミシンと手作業で作り込み、一気に組み立て。ステッチの丈夫さは天下一品! ランドセルの裏側にせまる。(岩崎書店)

【manpukuポイント】
ランドセル製作のたくさんの工程が写真で学べる絵本です。機械と人の手で丁寧に作られていることがわかります。
このシリーズには、他にもいろいろな工場見学の絵本があり、ミートボール工場、ガリガリ君の工場、プラモデル工場、サクラクレパス の工場があります。

【おすすめ年齢】
6歳くらいから

「ありがとう」の絵本

『おおきくなるっていうことは』中川ひろたか /文、村上 康成 /絵

【内容】32ページ
服が小さくなったり歯が生えたり、目に見えることもあるけれど、我慢できたり判断できたり、自分より小さな人に優しくなれたり、大きくなったなあ、って思えることがいっぱい。
成長のよろこびが実感できる絵本。(童心社)

【manpukuポイント】
とても良い絵本で、幼稚園などでも読まれることが多い作品です。
どのページも「おおきくなるっていうことは」という言葉から始まります。
わたしがいいなと思ったのは、「おおきくなるっていうことは おもしろいことが どんどん みつけられるってこと」という一節。
幼児期もかけがえのない時間ですが、これからもたくさんの面白いこと・素晴らしいこととの出会いが待っている。
温かいメッセージがいっぱい詰まっています。ぜひ入学前に読んであげてください。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『ありがとうのえほん』フランソワーズ

【内容】32ページ
にわとり、めんどり、おひさま、おうち…。
私の世界を支えてくれるたくさんのものを、感謝の気持ちをこめて、温かく描き出す。(偕成社)

【manpukuポイント】
春らしい表紙が可愛らしいフランソワーズの絵本です。
自分を支えてくれているすべてのものに感謝の気持ちを伝えます。いつ読んでも温かな気持ちになりますが、卒園時期にもぴったりです。

【おすすめ年齢】
4〜5歳から

『きみに ありがとうの おくりもの』宮野 聡子

【内容】32ページ
元気なこりすとのんびりやのくまくんは、ふたりでなかよく暮らしています。
きれいな部屋に、おひさまのにおいのシーツ、庭で育てている花やおいしい野菜、それから花かんむりや、手をあたためてくれたこと…。相手にしてもらっていることに改めて気づき、よろこびと感謝の気持ちを伝えあいます。
一日の終わりに、そばにいてくれる誰かと読みたい絵本。(教育画劇)

【manpukuポイント】
『いちばん しあわせな おくりもの』と合わせて、たくさんの方に読まれている人気絵本。
小さい子はもちろん、小学生から大人まで、すべての人が感謝の気持ちを伝えることについて、考えるきっかけになるお話です。

【おすすめ年齢】
3〜4歳から

新しい世界に出発する絵本

『たびする木馬』牡丹 靖佳

【内容】32ページ
木馬のブランは、長い年月を経て、楽しいことも、悲しいこともある旅をします。
背景と馬の変化で物語が進む、木馬定点絵本。(アリス館)

【manpukuポイント】
2022年秋に発売されたばかりですが、静かな人気を呼んでいる絵本です。
「木馬定点絵本」と書かれている通り、あるメリーゴーランドの木馬の視点でお話が進みます。
物を大切にすること、環境は変わってもがんばり続けること、絶対に変えられないものがあるということ、いろいろなことを考えさせられます。人生の節目に読みたい絵本です。
牡丹さんの絵本は絵も素敵です。『めいわくなボール』もおすすめです。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

『じぶんだけのいろ』レオ=レオニ

【内容】32ページ
可哀相なカメレオンは一つの悩みを持っていました。どうして他の動物のように、自分の色がないのだろうか? 行く先々、周りの環境で色が変わってしまう…。(好学舎)

【manpukuポイント】
卒園の絵本として、一番に思い浮かぶ絵本です。幼稚園の読み聞かせで読んだこともあります。
入学後は少しずつでですが、自分の持ち味や個性について考えていくことになります。個性というのは長所だけでなく、長所と短所、両方のことです。
この絵本のカメレオンにとって、色が変わってしまうことは短所でしたが、それによって一緒に生きる仲間を得ました。
一見短所でも、人と人をつなぐことがある、そんなメッセージをこの絵本は小さい子の心の奥のほうに置いてくれます。

【おすすめ年齢】
5〜6歳から

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